入稿データの作り方(Adobe Illustrator CC使用)

入稿データの作り方(Adobe Illustrator CC使用)

こんにちわ。

大阪でデザイン/イラストの制作、グッズの制作・販売を行なっているmonkeytunerecordsです。いつもご覧いただきありがとうございます。

「GIBSONがやばいらしい」

 

と聞いて真っ先に思い浮かんだのがヤナギブソンでした。

 

さて、いつも不毛な記事を書いてるモンチューさんですが、「ちょっと初心者向けにイラレとかフォトショの記事書いたろ」と思いましてね。そう思ったのですが、僕自身、そこまでソフトに精通していないことに気づきました。ただここまで書いた以上引き下がれないので、ノンデザイナーが最初の頃に困るだろうポイントを記事にしようと思います。僕自身、日頃遭遇することもある内容なので参考になるんじゃないでしょうか?

 

昔に比べると今はネットが発展してるので、わざわざ紙などに印刷するクライアントさんの数は減ってる印象ですが、今でもなんだかんだと依頼が多い紙媒体。フライヤーやポスター、名刺、ステッカー、スタンプカードetc…身の回りに結構ありますね。モンチューさんにも問い合わせがあります。で、その際に「印刷したら色味が全然違った」とか「ロゴがギザギザになって作り直さないと行けなくなった」「四隅に色が付いてない」と言った内容を伺うことがあります。また、印刷データを支給された時に.aiとか.psdとかじゃない.jpgや.pngと言った画像データをそのまま印刷してほしいということも多く、結構めんどくさ…その時は腕の見せ所となります。

この記事で使用する環境ですが、使用機材はApple社のMacBookPro(early 2011・13インチ/2.3GHz intel core i5)、OSはMac OS High Sierraです。ソフトはAdobe社の“Illustrator”の最新版(CC 2018)を使ってますが、内容は基本的なものですので、バージョンが以前のものでも大丈夫です。ただし、名称などは変わっている可能性もありますのでご了承ください。

入稿データの作り方

 

1.新規作成

今回は「A5サイズのフライヤー」を印刷に回す為の入稿データを作成すると仮定します。

入稿データの仕上がりイメージはこう言った感じですね。

まずはIllustratorを起動し、新規作成をクリック。そうするとこういう画面になります。

 

すいません。テンキーがないので全体のスクショが取れないので、スマホでとりました。お気になさらず。

この時の注意点ですが、実際のサイズより大きいアートボードを作成してください。理由は後ほど書きますが、最初に大きく作成してた方が楽です。今回はA5サイズが仕上がりサイズなので、一回り大きいA4サイズのアートボードにしてます。

画面右側に設定を入力しますが、ここで注意する箇所があります。まずは、ファイル名をアルファベットにする。以外とされていないことが多いですが、ひらがなやカタカナ表記でファイルを作ると、OSや使用言語の違いなどでデータのやり取りの際にクラッシュしたりするのでファイル名はアルファベット表記が望ましいです。

次に色々と数値を設定する箇所がありますが、真ん中より下あたりにカラーモードというところがありますね。紙などに印刷する場合、ここは必ずCMYKにしてください。ここがCMYKになってるかなってないかで仕上がりがガラリと変わります。後悔先に立たずとなる前に必ず確認しましょう。

設定が完了したら作成をクリックします。

 

2.トンボ・ガイドを作成

 

新規作成したあと、作成をクリックするとこの画面になります。

 

モアレ出てしまってますがご勘弁ください。

これでも作業はできますが、レイアウトしやすいようグリッドを追加します。ショートカットできますので、初めての方はこれを機に覚えておくといいですよ。

グリッドの出し方 shift+command+¥(Mac)

参考までに物差しの出し方は shift+command+R(Mac)です。ワークスペースの上と左に物差しが出るので、線を引くのに便利です。

 

グリッドを出したのがこちら。相変わらずスマホで撮影してるのでモアレがパないですが、うっすら方眼紙みたいなのが出てるのがわかるかと思います。

で、ここからまずトンボ(トリムマーク)を作成します。これがないのに印刷所持って言っても印刷してくれませんし、仮にできたとしても途中でぶった切られてたり、あらぬ角度で印刷されてたりしますし、何より「こいつダッセェ」「めんどくせー仕事増やすな」と影で言われますよ。(多分)

トンボの作成方法ですが、まず、ワークスペース左にある「正方形ツール」を選び、任意のサイズで四角形を作成します。この時、正方形ツールのアイコンをダブルクリックすると、数値を入力するタブが開くので、次の画像の数値を入力しOKをクリックします。

すると、こういう図形が作成されます。

おや?図形が変なところにできてますね。僕と同じで枠からはみ出たいのでしょうか?これは、オブジェクトを作成する際、その時の画面中央にオブジェクトが作成されるために起こる現象です。オブジェクト自体は自由に移動できるので、特に困ることではないのですが、ちょっとめんどくさい。

この図形をアートボードのど真ん中に置きたいので、移動ツールを使って正確に移動させましょう。まずワークスペース右側にある整列ツールをクリック。整列タブ下部にある整列オプションが「アートボードに整列」になっていることを確認し、「垂直方向中央に整列」をさらにクリックしましょう。

すると、おやおやどういうことでしょう。オブジェクトが真ん中に来てますね。同様に水平方向にも移動させましょう。

これでオブジェクトがアートボードのど真ん中に配置されましたね。

中央に配置したこのオブジェクトですが、よーく見ると塗りと線があります。トンボを作成する時に塗りや線があると、正確なサイズでトンボが作成できないので、塗りと線はなしにします。ワークスペース左上部に塗りと線の設定があるので各箇所をそれぞれクリックし、「なし」を選択します。(向かって左が塗り、右が線のスウォッチパネルです)

すると、オブジェクトの塗りと線がなくなり、透明な図形ができます。(見えるようにするためにオブジェクトを選択したままにしています。)

このオブジェクトを選択したまま、画面最上部にある「効果」をクリック。メニューが表示されるので、「トリムマーク」を選択します。

これでトンボが作成されました。ここでなぜ実際のサイズより大きくアートボードを作ったのかお分りいただけたと思います。実際のサイズよりアートボードを大きくしたのは、このトンボのサイズがあるから大きく作る必要があったわけですね。このトンボは完成まで動かさないようにしたいので、レイヤーごとロックして置きます。ワークスペース右のレイヤーパネルを選ぶとタブが出て来ます。

レイヤーパネルの左に鍵のマークが出てますね。この箇所をクリックするたびロック/ロック解除になります。(横にある目玉マークでレイヤーの表示/非表示を選択できます。)その際、レイヤーをもう一つ作っておき、そのレイヤーに入稿するデザインを作成します。レイヤーを分けておくことで編集する際に作業が楽になるので、今のうちに癖付けておきましょう。

トンボが作成されたので、あとは入稿するデザインを作成するだけですが、これだと目安がざっくりしすぎてレイアウトに困りますので、ここからガイドを作成します。印刷に限らず、デザインやレイアウトを行う際に目安になるガイドがあると、作業効率が格段に上がります。

まず、トンボのレイヤーとは別にレイヤーを作成し、そのレイヤーにオブジェクトを作成します。トンボを作成した時と同じように正方形ツールを使いオブジェクトを3つ作成します。まずは、実寸と同じサイズのオブジェクト(148×210)を作成し、整列ツールでアートボードど真ん中に配置します。塗りと線をなしにすることをお忘れなく。次に、画面上部の「表示」を選択し。「ガイド」「ガイドを作成」を選択します。

するとこのようにガイドが作成されます。このガイドですが初期設定ではロックされてますので、動かしたい場合は同じように表示メニューから、ガイドを選び、ガイドのロック解除をしてください。

この作業の繰り返しになりますが、同様にあと2つガイドを大きさを変えて作成します。1つは実寸より6ミリ大きいオブジェクト。もう1つは実寸より4ミリ小さいオブジェクトです。実寸より大きいオブジェクトは塗り足しサイズで、小さい方は文字やQRコードなどの情報を入れられる最大サイズの目安になります。塗り足しってなんや?って思ったと思いますが、塗り足しとは、背景に色やデザインなどある場合に実寸サイズで印刷すると、裁断する際少しずれたりして白い部分が出てきたりするのを防ぐために、あらかじめ少し大きくしておく処理のことで、天地左右それぞれ3ミリ大きく作成してくださいというルールがあります。なので、実際に入稿する際は実寸より6ミリ大きく作成するわけです。同じく裁断の関係で、実寸より天地左右それぞれ2ミリ内側に作成しておけば情報がかけたりするのを未然に防ぐことができますよ。(印刷する機械によって範囲は前後しますが、内側2ミリが大半です。)

作成したガイドがこちら。

これでトンボとガイドができました。あとはこちらにデザインを作成すれば完成です。

 

 

まだもう1つ注意点があります。

 

Illustratorを使ってらっしゃるかたは当然フォントを使って文字を入れてますよね?

 

 

 

そのフォント

 

 

アウトライン取らないと

 

 

使えないよ。

 

細かい内容はまた改めて記事にしますが、ファイルを開くPCの環境によって使えるフォントと使えないフォントがあるため、入稿前には必ず文字をアウトライン化する必要があります。最終チェックが済んだら必ずアウトラインを取りましょう。

 

ここまでできたらもう入稿まであとちょっとです。が、文字数も多くなってきたので、残りは次回にします。

しっかりファイルは保存しておきましょう。

予期せぬ出来事に備えるのだ。

 

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